糸島市 FP教室講師のブログ

FP社労士がファイナンシャルプランニングの学習を勧めたり、労務についてコメントするブログbyTWO-FACE社労士FP事務所(福岡市)-記事冒頭にプロフィールリンク

お金を借りたい!と思ったらまず考えるべき三つのこと

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お金を借りたい!

本日は借入れについての初歩を解説していきます。 生活費が足りない、車を買いたい、急な出費が重なった、収入が減った、途絶えた、 そんな状況で「お金を借りたい」、「お金を借りることが必要だ」と思い立ったときに、 まず何から考えればよいのかを3つに分けて紹介していきます。

 

1.借金、借入れ、ローン、キャッシング 言葉の意味を理解する

お金を借りることを表す言葉っていくつもあって違いがよくわからないですよね。まずは言葉の意味や言葉のニュアンスを掴んで、整理しましょう。

「借金」:お金を借りること全般を表すもっとも一般的な言い方。少し砕けた言い方で、マネースキルに詳しくない人との間で使われがち。よくわからないけど怖いものとの不安から否定的なニュアンスを含むこともあります。

「借入れ」企業会計税務会計といった会計の分野で使われることが多い。企業人が戦略的にお金を借りる時に使うことが多く、上品な印象があります。この記事では借金全般を借入れと呼ぶことにします。

「ローン」:銀行、消費者金融といった金融機関が諸条件をパッケージにしてサービスを提供している借入れのこと。広告等のイメージ戦略の賜物で、健全な借入れとのイメージもありますが、対象とする人の範囲がとても広く、イメージと実態にギャップがあることもしばしばです。

「キャッシング」:クレジットカードを提供している信販会社が提供するローンのことです。

「融資」:借入れよりも固い言葉。銀行や政府系金融機関、行政機関など専門家が組織内で使う言葉。そうでなければ借金という言葉の否定的なニュアンスを避けるために、専門用語ではぐらかそうとする人が使う言葉という印象もあります。

「金銭消費貸借」:ローンの契約時において借金を表す言葉。金銭消費貸借契約証書という名前の契約書に登場します。長いので契約のことを金消契約、契約書のことを金貸証書と省略することもあります。

「金銭債務」:借金の法的表現です。 このように多くの言葉が状況やニュアンスによって使い分けられています。

2.あなたの借入れの性質は?

さあ、言葉のニュアンスがわかったところで、あなたの借入れについて考えていきましょう。一口に借入れと言っても、その人の状況によって借入れの性質は千差万別です。この性質の違いが借入れを表す言葉の健全、不健全といったニュアンスの違いになっています。まずはフローチャートにしたがって自分の借入れがどのようなタイプの借入れなのかを認識しましょう。 loantypechart 認識ができたならば、自分の借入れタイプがどのような特徴をもっているのかを見ていきましょう。 ローンタイプ

3.なぜ借入れを恐れなければならないのか

借入れのタイプと特徴を見てきたところで、どうしても借入れの危険度が強調されているのが気になりますよね。どうして借入れの危険度を意識しなければならないのでしょうか。 それは借りたお金は返さなければならないからです。 しかも利息をつけて、です。

お金がないから借入れをするのに、返済は借入れた金額以上をしなければなりません。 借入れはこのように一見矛盾しているようにも見えるものを、将来の収支差によって実現する難しい取引であるため、多くの危険度がつきまとうのです。

返済が破たんしてしまった時には ・差し押さえ ・信用情報の毀損 ・弁護士費用等の請求 ・生活の困窮 ・精神的な苦痛 などの多くのデメリットが発生します。 借入れを検討する段階にあっては恐れるくらいでちょうどよいのかもしれません。

「ご利用は計画的に。」とは、借入れの時点で返済のめどを立てることまで求められていることを覚えておいてください。

 

TWO FACE社労士FP事務所 社会保険労務士 蓑田隆介