家計診断こそ無駄
本日は家計診断についての持論を少々辛口に書いていきたいと思います。
家計診断こそ無駄
家計診断とは自分たちの家計の月額収支を他の人に診てもらい、改善点を指摘してもらうことです。
ネット上の顔の見えない人たちに相談するパターンや、 ファイナンシャルプランナーに相談するパターン、 保険屋さんに相談するパターンがあるようです。
いずれも自分で気が付いていない無駄を見つけるのが目的です。 しかし、これは私の持論ですが、家計診断を求めること自体が無駄だと思っています。
家計の全体像をコントロールすべきなのは自分以外の何物でもないはずだからです。 例え最も家計診断をするのに適した立場であるファイナンシャルプランナーが相手であっても、「給料が○○円、食費が○○円、交際費が○○円…です。この中に無駄はありますでしょうか」と丸投げするのは、違うと思います。このような質問をされても「○○費が平均よりも高いですね。減らしましょう。」としか言えず、それは個別の事情を無視した意味のないものではないでしょうか。
お金は自分の自由度を数値化したもの
お金は自由を数値化したものだ、との考えがあります。 何を食べるのかの自由、どれくらい働くかの自由、どこに住むかの自由といった自由は お金によって実現されるからです。
他人に家計を診断させる行為は、苦労して働いた対価である自由(=お金)を自ら不自由にしてしまう行為ではないでしょうか。
唯一他人に家計を診断させ、指図されなければならない事態というのは、借金を返せなくなった場合です。債務整理やリスケ(借金の条件変更)には専門家や債権者による返済計画の策定が組み込まれています。
他人に家計を診断されるというのはそれぐらい破たんした状況で受け入れなければならないものなのです。 そもそも個別の家庭の事情を知らない他人に「○○費が高すぎる」などと指摘されたとして日々の生活様式を変えようとしますでしょうか。意識はしても具体的な行動の変化へは至らないと思います。
ファイナンシャルプランニングは自分と家族の人生のデザインです。他人の価値観でデザインされた人生を送ることに何の意味もありません。 自分の人生は自分でデザインしなければならないのです。
家計診断よりもマネースキルの習得を
家計診断を求める人はそもそも家計の管理に関するマネースキルが不足している方が多いのではないでしょうか。自身のお金の出入りを把握できていれば、おのずと家計の目標とのズレも把握できているはずだからです。家計診断を求める人は、家計診断よりも先に、マネースキルについて学ぶことが必要ではないか検討してみてください。